マクロビオティック (Macrobiotic)とは健康法や長寿法のことで、主に未精製の穀物(主に玄米)とまるごとの野菜を中心とした食事をする。

そのことから、マクロビオティックは「玄米菜食」や「穀物菜食」といった呼ばれ方もされる。
マクロビオティックはアメリカを中心として広まったことから、欧米発が発祥の健康法や食事法だと思われがちですが、1930年代に桜沢如一(さくらざわ ゆきかず)氏が提唱したものが、欧米を中心に広まっていったのがマクロビオティックの始まりです。

穀物と野菜、そして海藻を中心とした、日本人が古来から大切にしてきた食の考え方が、ベースになっています。

マクロビオティックの3つの基本

マクロビオティックには基本となる、3つの考え方があります。
それぞれについて、下記で説明をさせて頂きます。

身土不二

身土不二とは「身体(身)と環境(土)は切り離せない(不二)」という意味です。
人は食べ物をはじめ、様々なものを自然の環境の中から取り入れながら生きています。

身体と環境、すなわち人と地球は常に繋がっています。
その繋がりから考えると、食べ物も、できるだけ地産地消で、住んでいる(生まれてきた)その場所のものを摂ることで、自然との調和をはかることができます。

また、特に日本は四季に富んだ国でもありますので、その季節ごとで採れるものも変わってきます。
できるだけ、その時、その季節のものを感謝しながら頂き、自然と調和をしながら生きる。
これが、身土不二の考え方になります。

一物全体

一物全体は一つのものをまるごと頂く。といった意味です。
食べ物には目に見える形としての見方、また、栄養素としての見方、そして、目には見えないエネルギーとしての見方があります。

一つのものをまるごと頂くことで、その食べ物の持つ、バランスの取れたエネルギーをまるごと頂く。
これが、一物全体の考え方です。

お米なら玄米。小麦粉なら全粒粉。野菜や果物なら、皮ごと。といったように、できるだけ未精製の物や丸のままのものを頂くのが基本になります。

但し、未精製や丸のままのものは、そのままでは消化に負担をかけますので、調理法を工夫することも大切です。
また、無理をしすぎず、できるだけ未精製のものや丸のままの状態で頂く。くらいの気持ちで取り組むことも大切だと思います。

陰陽調和

全ての物に表と裏があるように、食べ物にも、様々な観点から表と裏があります。
陰陽はマクロビオティックの基本となる考え方で、食べ物には必ず陰陽どちらかの性質があって、それらをうまく組み合わせることで、できるだけ中庸の状態(バランスの取れた状態)の食事をすることで、身体のバランスも取れ、健康的で健やかな生活を送ることができます。

陰陽は食材そのもの、また、調理法やその食材の部位などによっても変わってきます。
全てを陰陽だけで考えると、逆にバランスを取るのが難しくなってしまうので、上で挙げた身土不二一物全体を意識することで、この陰陽のバランスも自然とそれに近い形にすることが出来ると考えます。

マクロビオティックのメリット・デメリット

メリットとデメリットはある意味表裏の関係にあります。
メリットの部分に上げるものも、場合によってはデメリットになる場合もありますので、その点はしっかりとご自身で判断をするようにして下さい。

マクロビオティックのメリットと期待できる効果

メリットとデメリットはある意味表裏の関係にあります。
メリットの部分に上げるものも、場合によってはデメリットになる場合もありますので、その点はしっかりとご自身で判断をするようにして下さい。

ダイエット効果

マクロビオティック食を続けることで、ダイエット効果を期待することができます。
短期間の間で、その効果を実感している人も多いようです。
マクロビオティックがダイエットに効果がある理由を主なものとしては、

  • カロリーが低い
  • 咀嚼回数が増える
  • 宿便が減る
  • バランスが良い

これらの理由があげられます。

■カロリーが低い

マクロビオティックでは、扱う食材が総合的にカロリーが低いものが多いです。
そのため、カロリー摂取面において、マクロビオティック食は痩せやすく、また、ダイエット効果としても期待の出来る食事法であると言えます。

但し、カロリーが低い分、物足りなさから、余計に食べ過ぎてしまったり、また、調理法も、揚げ物や油の多いものを選択してしまうと、逆に太りやすくなってしまう可能性も考えられます。

■咀嚼回数が増える

これも、一概には言えませんが、食材を丸のまま使うことが基本理念としてあるマクロビオティックでは、自然と硬い食事が増えます。
硬い食事を食べるには、当然咀嚼回数も増えます。

咀嚼回数が増えることで、満腹中枢にも刺激が入るため、他の食事と比べて、少ない食事の量で、満腹感を感じることができます。

自然と食べる量を減らすことができるので、それによりダイエット効果を期待することができます。

■宿便が減る

マクロビオティックの食事は、食物繊維が多いため便秘にも良いとされています。
便秘が解消されることで、宿便が減りそのぶ分体重も減らすことができます。

ただし、上の部分とも重なりますが、よく噛むことが大切です。
咀嚼回数が少ないと、逆に便秘になってしまう可能性もあります。

食物繊維が多く、硬いものをよく噛んで食べることで、ダイエット効果を期待することができます。

■バランスが良い

また、バランスの面においてもマクロビオティックは、ダイエット効果に優れていると言えるかもしれません。

ダイエット効果の高い食事法として、炭水化物を60%、脂質を25%、タンパク質を15%の割合で食べると最もダイエット効果が高いといった実験データもあります。

マクロビオティック食は玄米菜食が基本となるため、自然とこの割合に近くなります。
そういった面からも、マクロビオティックは、ダイエット効果に優れていると言えるのかもしれません。

美肌効果

人間の肌に最も影響として現れるのが腸の状態です。
腸内環境が整っていることと、イコールお肌にも良い状態となって現れます。

その為、腸内環境の改善に優れているマクロビオティックは、自然と美肌にも良い影響となって現れます。
ダイエット効果と美肌効果はセットの関係としてあげられます。

健康増進効果

マクロビオティックには、様々な健康増進効果を期待することができますが、それによって、意識が変わることが、一番の理由かもしれません。

マクロビオティックを取り入れることで、使う食材にも気を使うようになります。

特に、使う調味料などに、意識が向くようになりますが、自然に作られた調味料を使うだけでも、健康効果は全く違ってきます。

添加物や合成保存料が大量に使われた不自然な形の調味料から、昔から伝わる伝統的な製法で作られた調味料に変えるだけでも、大きな変化となって現れます。

特に、塩、醤油、味噌、油、甘味料を変えるだけでも、全く違ってきます。

これから、マクロビオティックを始める人は、まずは、調味料から変えていくことをお勧めします。

値段的には何倍もするものもありますが、調味料類はそんなに頻繁に買うものでも無いので、値段の割に、負担はそれほど大きくありません。

また、長い目で見れば、健康であることで、余計なお金もかからなくなりますので、調味料を変えることは、最もリターンの高い、投資だと言えるかもしれません。

マクロビオティックのデメリット

マクロビオティックのメリットに次いで、マクロビオティックのデメリットについてもあげておきます。

酵素不足

マクロビオティックは基本的に、調理の殆どを火を使って行います。
ローフードと違って、火を通すことで、食材に含まれえいる酵素の殆どは死んでしまいます。

その為、マクロビオティックは酵素不足による健康問題も指摘をされています。

酵素の効果については、まだまだ、研究段階のではありますが、マクロビオティックでは、発酵食品も多く取り入れるため、そういったものを摂ることによって、この問題をカバーすることが出来ると考えられてもいます。

発酵食品には、沢山の酵素が含まれています。
特に、味噌や納豆、漬物などは、酵素の宝庫です。

その点においても、昔から伝わる伝統的な製法で作られた調味料を使うことが大切だと言えます。

残留農薬

マクロビオティックはまるごと頂くことが基本です。
できるだけ、皮の部分などもまるごと使います。

農薬は皮の部分の最も多く残っています。
食材をまるごと食べるマクロビオティックは、農薬を一緒に摂ってしまう危険性も高まります。

その為、使う食材はできるだけ、農薬を使っていない、オーガニックや自然農法の食材を選ぶようにして下さい。

ただ、全てにおいて、そうすることは難しいので、出来る範囲ですれば良いと思います。

折角、健康に気をつけてマクロビオティックにしても、精神面で病んでしまっては、何にもなりません。
あくまでも、基本を抑え、出来る範囲で楽しみながら行うことが大切だと思います。

マクロビオティックはベジタリアンやヴィーガンの一種?

マクロビオティックはベジタリアンやヴィーガンだと勘違いされている方も多いですが、マクロビオティックはベジタリアンでもヴィーガンでもありません。

マクロビオティックの基本概念として、お肉やお魚などを出来るだけ減らして、穀物や野菜を中心にする。とあります。

減らすことは推奨していますが、お肉やお魚を禁止しているわけではありません。
マクロビオティックを行う人の中には、お肉もお魚も食べない人もいますが、マクロビオティック=ベジタリアンやヴィーガンなわけではありません。

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